エッシェンバッハ指揮フィラデルフィア管弦楽団

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クリストフ・エッシェンバッハ指揮フィラデルフィア管弦楽団

2008年5月24日(土)14:00 サントリーホール

曲目:チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲ニ長調op.35
    (ヴァイオリン:五嶋みどり)
    ショスタコーヴィチ :交響曲第5番ニ短調op.47
    (アンコール)ワーグナー/楽劇「ローエングリン」第三幕の前奏曲

わが国を代表するヴァイオリニスト、五嶋みどりさんが、全米屈指のオーケストラ、フィラデルフィア管弦楽団との共演、土曜日とのこともあって、サントリーホールは満員の聴衆でにぎわっていました。

五嶋みどりさんの演奏を初めて聴いたのは、1986年11月、レナード・スラトキン指揮セントルイス交響楽団の来日公演です。
曲目は、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲でした。

当時、五嶋さんは16歳でしたが、すでにニューヨークのジュリアード音楽院を退学し、ソリストとして活躍していました。
とても十代とは思えない見事な弾きっぷりに、感嘆した記憶があります。

今日の曲目は、ヴァイオリン協奏曲の中でも人気のあるチャイコフスキーでしたが、五嶋さんのじっくりとした歌いっぷりは、音楽性の一段の成熟とともに、この曲のメロディの美しさを再認識させるものでした。
エッシェンバッハのサポートも万全で、両者の相性のよさ、音楽づくりへの共感がよく伺えました。

フィラデルフィア管弦楽団については、チャイコフスキーの冒頭の4小節だけで、弦楽器の厚みのある音色に感激してしまいました。
明るく、しかし渋さをも感じさせるサウンドは、このオーケストラ特有のもので、オーケストラを聴く楽しみを満喫することができました。

私の関心は、バストロンボーン奏者のブレア・ボリンジャー
金管群のピラミッドを支える分厚い響き、うーん、渋い!

エッシェンバッハは、ジョージ・セルに師事し、ヘルベルト・フォン・カラヤンの薫陶を受けたとプログラムに記されていましたが、その音楽づくりには、おそらく少年時代に接したであろうフルトヴェングラーの影響も強く感じさせられます。
ショスタコーヴィチも、ゆったりとしたテンポ設定で、知・情・意が高いレヴェルで共存する、見通しがよく説得力のある好演でした。
5番もいいですが、もっとシリアスな曲、例えば4番や15番も聴いてみたいと思いました。


五嶋みどりさんがエッシェンバッハと共演したCDです。




エッシェンバッハ指揮フィラデルフィア管弦楽団/ショスタコーヴィチ:交響曲第5番、他





五嶋みどり(Vn)/チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲、他





ブレア・ボリンジャーのソロCD、トロンボーンを演奏される方は必聴です。





ブレア・ボリンジャーがニューヨーク・フィル首席のジョセフ・アレッシらと四重奏で共演しているCDです。


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