N響アワー/山田一雄指揮・マーラー/交響曲第5番

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少し前の話ですが、先週の日曜日の夜、NHK教育テレビの「N響アワー」で、歴代の名指揮者の演奏の一つとして放映していた、山田一雄さんの指揮するマーラーの5番の第4楽章を見て、大変感動しました。

山田一雄(1912~1991)さん(以下、ここでは通称「ヤマカズさん」とお呼びしますが)といえば、私がクラシック音楽を聴きだした中学生だった頃に最もよく聴いていた京都市交響楽団をたびたび指揮されていた懐かしい指揮者です。
昭和51年まで京都市交響楽団の常任指揮者であったヤマカズさんは、その後も、常任不在が続いて地味な時期の続いたこのオケに客演し、閑古鳥の鳴く京都会館の指揮台にたびたび立たれていました。

その指揮ぶりは、小柄な身体で白く長い髪を振り乱す、まさに熱演型そのものでした。
指揮台からも、そして舞台からも落ちてしまい、指揮をしながら客席から這い上がってきたとか、音楽に没入するあまり、気がついたら客席に向かって振っていたなどという逸話の多い方です。
しかしそれはきっと、命を懸けて音楽に献身したゆえの出来事なのでしょう。

この日のマーラーも、非常に濃厚な、まるで心臓がちぎれそうな、情感たっぷりの名演でした。
客席からだと、一見何をやりたいのか、どう振っているのかわからない指揮ぶりも、テレビを通じて前から見ると、指先、肘、肩、腰、膝、その全ての動きが、ヤマカズさんなりに、音楽のロマンティシズムを表現する術であったことが理解でき、さらに感動した次第です。
う~ん、マーラーはこうでなければ!

残念ながら、朝比奈隆(1908~2001)さんの人気には及ばず、録音も多くが廃盤になってしまっていますが、何かのきっかけで再評価されないだろうかと期待しています。
今後、このような素晴らしい指揮者は現れるのでしょうか・・・。

以下は、晩年に特に関係が深かった新星日響(現・東京フィル)との録音です。
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」ベートーヴェン/交響曲第9番「合唱つき」
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」ベートーヴェン/交響曲第3番「英雄」
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」ベートーヴェン/交響曲第5番

チャイコフスキー:交響曲第5番


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この記事へのコメント

p-cloud
2006年04月02日 20:02
初めまして・・・
先ほど、辿りつきました。私は貴方のように詳しくは語れませんが、
同じ感性で感動してブログに書いている事も共通しているので、
つい書き込み、しています。私は、2月の13日にブログを始めたばかり
なので、大変中身も薄く恥かしいのですが、大した数ではないので、
もしよかったら、読んでみて下さい。猫の話しが多いので、
恥かしいのですが、共通する部分もたくさんあります。
http://p-cloud.at.webry.info/
2006年04月02日 20:21
p-cloudさま、コメントいただきありがとうございます。
そう、魂の全てが音楽にとり憑かれたような、素晴らしいマーラーでしたね。
Trbは、私もアマオケでずっと演奏していました(今は休んでいますが)。
ブログ拝見しました。かわいい猫ちゃんたちですね!
またいろいろ書いていこうと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
た露火
2006年04月02日 22:15
http://skysea.blog.ocn.ne.jp/ でブログやってます。
最近はサボってますが、春でゴルフ再開です。
久しぶりに 山田先生の指揮を思い出しました。
2006年04月02日 22:51
た露火さま、たいへんごぶさたしております!
お元気でしょうか。
こんな感じで、細々といろいろ書いておりますが、
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

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