Tany&wife's blog from 新潟

アクセスカウンタ

zoom RSS 名古屋フィル第363回定期演奏会〜11月の森

<<   作成日時 : 2009/11/15 13:39   >>

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 3 / コメント 2

画像


名古屋フィルハーモニー交響楽団第363回定期演奏会

2009年11月13日(金)18:45開演
愛知県芸術劇場コンサートホール

指揮:広上淳一  ヴァイオリン:ボリス・ベルキン*

曲目:バックス/交響詩『11月の森』
    ブルッフ/ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調 作品26*
    グリーグ/劇音楽『ペール・ギュント』第一組曲・第二組曲
    (アンコール:グリーグ/2つの悲しい旋律 作品34より
                  第2曲『過ぎにし春』)

名フィルの今月の定期は、京都市交響楽団常任指揮者の
広上淳一さんを迎えた、深まり行く秋にぴったりの
プログラムです。

イギリス近代の作曲家、アーノルド・バックスの作品は、
生で聴ける機会がほとんどないと言ってよいと思います。

1917年に作曲された交響詩『11月の森』は、
標題音楽ではなくバックス自身の重苦しく暗い心情や、
第一次世界大戦のもとでの暗い世情を表現したものだと
いうことです。

同じくイギリスの作曲家であるヴォーン=ウィリアムスも
ほぼ同じ時期の1918〜21年に『田園交響曲』を書いて
いますが、これも田園の情景の描写というよりも、
戦争の暗さや平和への願いを感じさせる作品です。

日本で11月といえば「錦秋」「紅葉」が頭に浮かびますが、
10月の定期で演奏されたエルガーの交響曲第2番(1910〜11年)
を含めたこれら一連のイギリス人作曲家の作品から欧州の
人たちが連想するのは『大英帝国の秋』なのでしょうね。

演奏のほうは、「暗さ」を表現しようという意図は強く
感じられたのですが、急いで会場に駆けつけた私のほうの
心身の準備が充分ではなかったのが残念でした。

特にこのようなシリアスな曲が冒頭に並んでいる場合、
コンサートには余裕を持って出かけたいですね。

広上さんの友人であるベルキンさんのソロによる
ブルッフの協奏曲は、ガッチリと骨太の表現が印象的でした。

この日の大収穫は、後半の『ペール・ギュント』です。
有名曲でありながら、まとめて聴く機会がなかなかない
この作品、広上さんと名フィルによる手堅く、しかも抜群の
コントロールの効いた演奏が楽しめました。

とりわけ、「オーセの死」「ソルヴェイグの歌」での
切々たる悲しみの表現、このような曲を深堀りさせれば、
広上さんは天下一品ですね。

そして、カーテンコールに応えて、広上さんがスピーチ。

27年前に名フィルの副指揮者になって名古屋に住んで
いたが、当時の音楽監督であった外山雄三さんと同じ
歳である51歳になったこと、名古屋に来る前に学んでいた
東京音大のオケと、外山さんが指揮する愛知県立芸大
オケが、11月に2日続けて演奏会をすることなど、
名古屋や名フィルとご自身の縁についてのお話でした。

そして「しゃべっただけで終わったら怒られますので」との
ことで、定期では珍しいアンコール、『過ぎにし春』も。
これもまた素晴らしい演奏でした。

次回の定期は12月11日(金)・12日(土)です。

ボルン/カルメン幻想曲
ドビュッシー(カプレ編)/『子供の領分』より「雪は踊っている」
ドビュッシー〜ホリガー/アルドゥル・ノワール(黒い熱)
    ドビュッシーの「燃える炭火に照らされた夕べ」による
    (日本初演)
ジャレル/フルート協奏曲『…静寂の時…』(日本初演)
ストラヴィンスキー/バレエ『ペトルーシュカ』(1911年版)

ボルンとジャルレの作品のソリストは、
ベルリン・フィル首席奏者のエマニュエル・パユ。
指揮は常任指揮者のティエリー・フィッシャーです。

人気ブログランキングへ

広上さん指揮の新しいCDです。
ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第3番, ピアノ・ソナタ第2番 / 及川浩治, 広上淳一, 新日本フィルハーモニー交響楽団





次回のメイン「ペトルーシュカ」の1911年版、
ピエール・ブーレーズ指揮の新旧の演奏です。






テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
ナイス

トラックバック(3件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
金城学院メサイア演奏会
第58回金城学院メサイア演奏会 ...続きを見る
Tany&wife's blog fro...
2009/11/21 23:11
京都市交響楽団第530回定期演奏会
京都市交響楽団 第530回定期演奏会 ...続きを見る
Tany&wife's blog fro...
2009/11/29 22:50
名古屋フィル第367回定期演奏会 「春初めてのカッコウを聞いて」
名古屋フィルハーモニー交響楽団第367回定期演奏会 「春初めてのカッコウを聞いて」 ...続きを見る
Tany&wife's blog fro...
2010/03/13 22:49

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
時々拝見させていただいています。
初コメントだったと思います。よろしくお願いします。ブログは、半年ほど前までやっていたのですが、休止しております。
私も11月の森は、難解でまた聞いてみたいとはとても思えない曲だと感じました。
広上さんは、オーケストラドライブがとても巧みで、棒で自らの意思をオケに伝えるのがうまいですね。
ペールギュント、ブルッフとも2度以上生演奏を聞いていますが、今回のがもっとも印象に残りました。
11月の森だけはいかにも残念です。広上さんのうなりだけが耳障りという印象しか残らなかったです。
kuni
2009/11/21 11:30
おはようございます。(@^−^@)技を磨き上げ社会に貢献し人を喜ばせるプロの技(@^−^@)ですね。習得迄のながい道のり想像致します(@^−^@)クラシック音楽は心地よいし本質に語りかけます。よね(@^−^@)音楽は大好きなジャンルです(@^−^@)芸術はいいですよね(@^−^@)実りの秋の芸術ですね(@^−^@)
芸術(@^−^@)実りの秋
2009/11/21 16:55

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
名古屋フィル第363回定期演奏会〜11月の森 Tany&wife's blog from 新潟/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる